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本物のトレーナーは、なぜ「無駄に手を出さない」のか

良かれと思って先回りする手が、相手が自分で気づく時間を奪ってしまうことがあります。

公開日:2021年9月28日 / 自分の整え方

手を出したくなる場面で、何をしないか

どのジャンルでも、「本物のトレーナー」に共通しているのは、次の2つだと感じています。「無駄に手を出さない」こと、そして「成長の機会を奪わない」こと。

良かれと思って先回りしすぎると、相手が自分で気づく時間を奪ってしまいます。トレーナーにとって、時に「何もしないでそばにいる」ことの方が、手を出すよりもずっと難しい。そう実感する場面が、スラトレ®の現場でも何度もありました。

私がこの一点に、ちょっと必死なのには理由があります。受講生さんの「成長の機会」を、こちらが余計な手で奪ってしまわないように。ネガティブな思考の癖を少しずつ外せたとき、本来の自分へ戻っていくのは、ある意味で自然なことです。その場を整えるために、私はスラトレ®を何年もかけて開発してきました。

恩師に叱られた言葉

スラトレ®が正式な形になる前、開発段階では、さまざまなテクニック要素を試していました。「Aさんにはうまく馴染むのに、Bさんには響かない」。そんな行き詰まりのなかで思い出したのが、整形外科医として診てきた術後の患者さんたちのことでした。

かつて恩師は、私にこう言いました。「整形外科医は、患者さんが自ら治癒していく途中を、ほんの少し手助けさせてもらうだけだ」。そして、よくこう叱られたものです。「余計なことをするな。お前は手をかけようとしすぎだ。それはある意味、成長を邪魔することになるぞ」。

脅しでは続かない、だから信じて待つ

他人は、こちらの思い通りには動きません。恐怖や不安で脅しても、一時的に従うだけで、長くは続かない。結局、どこかで歪みが生じてしまいます。「他人を勝たせる」ことは、自分が勝つよりも、ずっと難しいのです。

だからこそ、信じて待つ力が要ります。私はそれを、選手自身を成長させることに徹したスタンフォード大学女子バスケットボール部の監督の姿から学びました。

「自分で変わる力を育てる」場として

だからスラトレ®でも、「受講生さんの自己成長能力を信じる」という選択をするしかありませんでした。無駄に手を出さない。成長の機会を奪わない。これを徹底したとき、受講生さんたちが自分自身で動き始めていく瞬間を、何度も見てきました。講師に頼るのではなく、自分で考え、動き、育っていく。スラトレ®は、「誰かが変えてくれる」場ではなく、「自分で変わる力を育てる」場です。

スラトレ®は、自分の才能を、自分で扱えるようになるためのメンタル思考トレーニングです。いまの才能タイプと思考のクセが六角形で出る、30の質問を置いています。

※本記事は情報提供を目的としており、医療行為・心理療法ではありません。個人の感想であり、効果を保証するものではありません。