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朝5時から深夜1時まで働けた人が、職場に行けなくなるまで

働ける時間の長さは、その人の丈夫さを保証するものではありませんでした。

公開日:2026年8月13日 / 働き方を見直す

朝5時から深夜1時まで働いていました

Dr.EKOが医師として働いていた時期の話です。朝5時に始めて、深夜1時まで。その働き方で結果も出て、昇格は同期より早く、国内で最高峰とされる場所に最年少で選ばれています。

このときの本人に、無理をしている自覚はありませんでした。働ける時間が長いことは、丈夫さの証明のように見えていたからです。周りからもそう見られていました。長く働ける人には仕事が集まり、集まるほど、その見方はもっともらしくなっていきます。

ある日、職場に足が向かなくなりました

選ばれた場所で働きはじめてしばらくして、職場に行けなくなります。眠れない。食べられない。それでも、上司にも同僚にも言えませんでした。

言えなかった理由は、はっきりしています。最年少で選ばれた人が行けなくなったとは、自分の口からは言いにくい。周囲の期待が高いほど、弱った状態を差し出す先がなくなっていきます。

期待は、応援として渡されます。ただ受け取る側では、応じられなくなったときに黙る理由へ変わります。実際、Dr.EKOがこの状態を人に話せるようになったのは、休職に入ったあとでした。

長く働けることと、消耗していないことは、別のことでした

働ける時間の長さは、消耗していないことの証明にはなりません。長く働ける人ほど、消耗の合図に気づく機会を先送りにできてしまうからです。

合図のほうは、体の側に先に出ていました。眠れない、食べられない。ここは働く時間を減らせば済むという話ではなく、何にどれだけ反応しているのかを、別に見にいく必要がありました。

時間を減らすだけの対処は、一度は効きます。ただ、同じ判断のしかたのまま現場に戻れば、同じところに戻ります。減らすのは負荷で、変わっていないのは引き受け方のほうだからです。

合図に名前をつけると、見ていける大きさになります

眠れない夜に何を考えていたのかを、紙に書き出してみる。書き出すと、漠然とした重さが、いくつかの具体的な心配に分かれます。分かれたものから順に見ていけます。

書き出したノートは、たまっていきます。何か月かして読み返すと、同じ場面が何度も出てくることに気づきます。その場面が、自分の消耗の合図の名前になります。

名前がついた合図は、次からその場で拾えます。会議のあと、帰りの電車、日曜の夜。決まった場所で決まったものが立ち上がると分かっていれば、そこだけ先に手当てができます。全部を抱えたまま働き続けるのとは、疲れ方が変わってきます。

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※本記事は情報提供を目的としており、医療行為・心理療法ではありません。個人の感想であり、効果を保証するものではありません。