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情緒を大切にすることは簡単なこと?:土台さえできたら後はお好きにどうぞ

ありのままでいいという言葉に触れても、腑に落ちない日があります。

公開日:2021年10月26日 / 気持ちと考え方

相談者

「ありのままでいい」と言われても、腑に落ちないんです。

皆さんこんにちは、Dr.EKO博士です。
毎日をキラッキラに生きるThrive(スライブ)のためのトレーニング、スラトレ®を運営しています。

情緒(EI)とは——スラトレ®の理論的基盤のひとつ

スラトレ®を体系化するにあたり、基盤となった理論のひとつが Emotional Intelligence(エモーショナル・インテリジェンス/EI) です。
簡単に言えば「心の賢さ」のような概念——つまり「情緒」です。

スタンフォードでの学びと、理論だけでは届かない領域

スタンフォード大学で学んだ時間は、今でも鮮明に覚えています。
講義が始まる前のワクワク感、最前列で受ける講義、終わった後のディスカッション。
純粋に「学問が好き」という感覚を楽しんでいました。

学問は永遠です。
時代や文化、人種が変われば、概念も日々アップデートされていきます。
だからこそ、研究や探求はその変化を楽しむことであり、それこそが研究者の魂なのだと思います。

しかし同時に、情緒というものを理論だけで語るのには限界があることにも気づきました。
特に日本では、西洋の理論をそのまま当てはめようとすると、どこかに違和感が生じることが多いのです。

順番が違うと、すべてがズレていく

西洋のメソッドを、真意が分からないまま形だけ真似して導入しようとすると、どうなるか。
「君たち! エモーショナル・インテリジェンスを高めろ!」「クリエイティブになれ!」と、外側から魔法の呪文のように相手に求めることになってしまいます。

ですが、教える側も習う側も意味が分からないまま、独自の解釈が重なっていくので、どんどんこじれて不思議な方向に進んでしまうのです。

個人の本質に沿ってこそ、情緒は活きる

本来、情緒とは「個人の本質」に沿ってこそ活きるもの。
足のサイズを測らずに「みんな25cmの靴を履いて」とお願いしても、無理があるのと同じです。

だからこそスラトレ®では、「日本人が自然体で、純粋な情緒のまま生きられること」を大切にし、日本人に合う形を選び抜いて構築しました。

「体」を整えても、「心」が置き去りだと——整形外科医としての気づき

私が整形外科医として臨床の現場にいた頃、何度ケアしても同じ怪我を繰り返す患者さんが一定数いました。
局所再生医療という最新技術まで試しましたが、ある時ふと気づいたのです。
「もうこれ以上の医療技術で、この先さらに状態が変わるのだろうか」と。

それでも、怪我が落ち着いたはずの方が、キラッキラの笑顔に戻っていくとは限らない。
「なぜだろう。体の状態は落ち着いたのだから、笑顔が戻ってもおかしくないのに……」。
そこでようやく、私が幼少期から目指していた「病気や怪我に向き合えば、人は幸せになれる」という理想が、少し甘すぎたのだと痛感しました。

「本当の健康には、心の土台も必要だ」——その気づきが、スラトレ®の出発点になりました。

スラトレ®は「スライブの土台」を整えるだけ

だからこそ、スラトレ®では他者の人生に口出しはしません。
ただ、「ネガティブな固定概念や思考の癖」に対する向き合い方をお伝えしています。
一人ひとり異なる情緒や個性を尊重しながら、「どうすれば、その人自身が自然体で輝いていけるのか」を考えることが、私の使命だと感じています。

スラトレ®は、人生をスライブへと変えていくための「土台」を整えるだけ。
創始者だからこそ、新たな「続き」も作れますし、スラトレ®自体もこれからも進化していくはずです。

でも、ひとつ確かなこと。
それは、「心の健康は、そう簡単に手に入るものではない」ということです。

最近は「ありのまま」「楽に〇〇するだけ」など、甘い響きの言葉が溢れていますが、そんなに単純でしょうか。
ライフハックや自己啓発は、いわばスパイスのようなもの。
スパイスを振りかける前に、「土台となる心」をしっかり整えることが、本当は先なのだと思います。

Dr.EKOからのメッセージ——土台ができたら、あとはお好きにどうぞ

私は、これからも「土台作り」に専念していきます。
あとは、お好きなだけ、土台の上にご自身らしい彩りを乗せていってください。

「自分の本質を知り、情緒を大切にしながら生きる」——それが、スラトレ®の目指す本当の姿です。
この先、どんな未来が待っているのか。
それを選んでいくのは、ご自身です。

土台ができるまでは、地味な作業が続きます。
できたあとに残るのは、何を乗せるかを自分で決められる状態です。
人の彩りを真似ていたところが、自分の好きな色を選ぶところになります。

※本記事は情報提供を目的としており、医療行為・心理療法ではありません。個人の感想であり、効果を保証するものではありません。
Dr.EKO博士

この記事を書いた人

Dr.EKO博士