「言われた通りに」がとても上手な日本人
日本で生まれ育った私が、アメリカで暮らして実感したことがあります。それは、日本人の「指示を正確にこなす能力」が、驚くほど高いということでした。言われた通りに、きちんとやる。指示通りに、精密に、正確に仕上げる。この能力の高さは、世界に誇れるレベルです。「当たり前」だと思っていたことが、外から見ると驚きの対象になる——そんな経験でした。
「有名な先生が言ったから」で決めるとき
帰国後、改めて周囲を見渡してみると、あることに気づきました。「〇〇先生が言ったから」「有名な専門家が推奨しているから」「この方法が世界で認められているから」——こうした理由で、自分の選択を決めている方がとても多いのです。
もちろん、医学や専門技術については、信頼できる情報源から正確に学ぶことはとても大切です。ですが、メンタルのあり方や人生の選択となると、話は少し変わってきます。どんなに有名な先生が提唱したメソッドであっても、それを採用するかどうかは、自分自身が決めることです。世界にどれほど多くの人がいても、自分の人生を生きるのは自分だけ。だからこそ、「この方法は、自分に本当に合っているのか?」を見極める力が、とても大切になります。
テクニックを学ぶ力と、自分の人生を生きる力
テクニックを学ぶ力とは、誰かが作った方法を、正確に実行できる能力のことです。自分の人生を生きる力とは、自分にとって最適な選択を、自分で見つけていける能力のことです。この二つは、重なる部分もありますが、本質的にはまったく別のものです。
スラトレ®では、単に「正しい方法を学ぶ」ことを目指すのではなく、「自分にとって最適な方法を選ぶ力」を、少しずつ育てていきます。それが審美眼——物事の本質を見極め、他人の意見に流されず、自分にとって要るものを選び取り、自分の中にある「本当の答え」に少しずつ気づいていく力です。この力が育っていくと、「あの先生が言っているから、そのまま信じる」ではなく、「この方法は、本当に自分に合っているのだろうか」と、一度立ち止まって考えられるようになっていきます。
審美眼は、自分の人生を守る羅針盤です
審美眼は、自分自身を守るための大切な羅針盤であり、スライブ(THRIVE)——自分らしく咲いていく方向を指し示すガイドです。
スラトレ®の場では、さまざまなテクニックが伝えられますが、私はそのたびに必ずこう言ってきました。「この方法を採用するかどうかは、ご自身で決めてください」「大切なのは、自分の審美眼を磨くこと」。この言葉の背景には、相手の人生を最大限にリスペクトしたいという気持ちがあります。
スラトレ®は、自分の才能を、自分で扱えるようになるためのメンタル思考トレーニングです。いまの才能タイプと思考のクセが六角形で出る、30の質問を置いています。