「数年放置しています」という質問
健診で異常値が付きましたが、数年放置しています。読者の方から、こんな質問が届きました。
受け取ったときは気になったのに、症状があるわけでもなく、忙しさの中で後回しになり、気づけば数年たっている。同じ付き合い方をしてきた方は、少なくないはずです。
健康診断でどの項目に異常値が最も出やすいかについて、具体的な統計データが手元にあるわけではありませんが、医療現場や健診業務で感じる範囲でお伝えすると、もっとも多いのは脂質異常で、次いで肝機能の異常が見られる印象です。そこで、特に頻度の高い脂質異常症を取り上げます。
脂質異常症と診断される、四つの値
脂質異常症は、血液検査で次の値のうち一つ以上が基準を外れている場合に診断されます。
LDLコレステロールが140mg/dL以上。HDLコレステロールが40mg/dL未満。中性脂肪(トリグリセライド)が150mg/dL以上(空腹時採血)。Non-HDLコレステロールが170mg/dL以上。
四つすべてではなく、一つ以上です。ほかの値が基準内でも、一項目が外れていれば基準に触れる、という置き方になっています。
コレステロールと中性脂肪は、別のもの
コレステロールは、細胞膜の構成成分や、ホルモンの材料となる重要な物質です。LDLコレステロール(悪玉)とHDLコレステロール(善玉)があり、LDLコレステロールが多すぎると動脈硬化の原因となります。主に肉の脂身や卵黄などに含まれます。
中性脂肪は、体を動かすエネルギー源です。体温を一定に保ち、体を衝撃から守る働きがあります。過剰になると皮下脂肪や内臓脂肪として蓄積され、糖質や脂質の過剰摂取、アルコールの多飲で増加します。
どちらも体に必要な物質です。問題は、過剰になると動脈硬化などの原因となることのほうです。定期的な健康診断で数値をチェックし、食事や運動などの生活習慣の改善に努めることが大切だと、多くの書物や専門的なサイトに書かれています。元の記事が参考に挙げているのは、大正製薬の健康情報サイト二つ、スマホ診療所ラボ、厚生労働省のe-ヘルスネットです。
数値は照らせた。そのあとに残る問い
とはいえ、具体的に実際の食事や運動など、生活習慣の改善とはどのような内容・実践方法を指すのか。ここが一番分かりにくい部分ではないでしょうか。
ここまでが、放置してきた数値が何を測っていたのか、という問いへの答えです。基準と照らせば、手元の数値の位置は分かります。ただ、毎日の座り方、歩く量、休み方といった生活のどこに負担が積もっているのかは、検査表には出てきません。どの習慣から見直すか。これは、数値の読み方とは別の問いになります。
スラトレ®は、自分の才能を、自分で扱えるようになるためのメンタル思考トレーニングです。いまの才能タイプと思考のクセが六角形で出る、30の質問を置いています。