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体を診ても、また病院に来てしまう

整形外科の現場に16年立って、見えてきたことの話です。

公開日:2026年8月13日 / からだのこと

待っているだけでは、追いつきませんでした

Dr.EKOの本業は整形外科で、スポーツの現場にも立ってきました。病院で待ち、来た人の体を診る。この形で16年続けています。

その中で見えてきたことがあります。体を診て、痛みのもとに手を打っても、同じ人がまた来る、ということです。

別の場所を痛めて来る人もいれば、同じ場所で来る人もいます。共通しているのは、来るまでの過ごし方のほうがほとんど変わっていないことでした。待っているだけでは追いつかない、というのは、この意味です。

体は診られても、その手前は診ていませんでした

また来る理由は、体の側だけを見ていても出てきません。どういう場面で無理をしたのか、なぜその無理を引き受けたのか。そこは診察室の中では扱われないままでした。

人は感情を持って動いています。引き受けるかどうかを決めているのは、体ではなく、そのときの判断のほうです。

断ると角が立つから引き受ける。ここで手を挙げないと次がないから引き受ける。判断の中身はさまざまですが、いずれも体の外側で決まっています。体はその決定にしたがって使われた結果、あとから音を上げます。

感情を診る病院は、どこにあるのか

ここでDr.EKOが立てた問いが、これです。体を診る病院はある。では、感情のほうを診てもらえる場所は、どこにあるのか。

探しても、医療の枠の中には見つかりませんでした。心療内科や精神科は、症状が出てから行く場所です。症状が出る手前、日々の判断のところを扱う場所は、別に要るはずでした。

体のほうには、その手前を扱う仕組みが先に整っています。ジムがあり、ストレッチがあり、フォームを見てもらう場があります。壊れる前に通う場所が、当たり前にある。感情の側には、それに当たるものが見当たりませんでした。

手前を扱う形を、自分で組み立てました

待っている場所ではなく、来る手前で使えるもの。スラトレ®は、その空いていたところを埋めるために組み立てたものです。診察室の外で、紙とペンだけで進みます。

無理を引き受けた場面をその日のうちに書いておくと、次に同じ場面が来たとき、引き受ける前に一拍おけるようになります。

一拍のあいだにするのは、断る練習ではありません。いま自分は何に反応して手を挙げようとしているのか、を見ることです。角が立つのが嫌なのか、次がなくなるのが不安なのか。理由が分かれば、引き受けるにしても、引き受け方を選べます。

選んで引き受けた仕事は、同じ量でも残り方が違います。診察室に来る手前で分かれていくのは、たいていこの一拍のところです。

スラトレ®は、自分の才能を、自分で扱えるようになるためのメンタル思考トレーニングです。いまの才能タイプと思考のクセが六角形で出る、30の質問を置いています。

※本記事は情報提供を目的としており、医療行為・心理療法ではありません。個人の感想であり、効果を保証するものではありません。