戦っている時期
何かと戦いながら進んでいる時期があります。自分を追い込み、歯を食いしばり、気力で前に出る。スラトレ®では、この状態をファイターと呼んでいます。
この時期に成果が出ることもあります。むしろ、まわりからは調子がいいように見えることも多いようです。ただ、使っているのは気力なので、減っていきます。補充より消費のほうが速くなると、どこかで息が切れます。
もう戦い続けられない、という感覚が来たとき、次の段階に移るきっかけが生まれます。
しのいでいる時期
戦うのをやめて、日々をなんとかしのぐ時期があります。サバイバーと呼んでいる状態です。
消耗はファイターほどではありません。かわりに、自分の中にあるものも十分には出ていません。嵐をやり過ごしている時間に近いものです。
これは悪い段階ではありません。休息と回復が要るときには、しのぐ形が自分を守ります。戦い続けたあとで、ここに移れたこと自体が回復の一部だということもあります。
ただ、ここに長く留まると、本当はこう生きたかった、という感覚から少しずつ離れていくことがあります。守るための形が、そのまま既定の形になっていくためです。
伸びていく時期
自分の中から出てくるもので進んでいく時期を、スライバーと呼んでいます。戦うのでもなく、しのぐのでもなく、自分のペースで広がっていく状態です。
スラトレ®が描いているのは、この三つめへ移っていく道のりです。ただしそれは、前の二つを否定するものではありません。歩いてきた線の延長に、別の景色が出てくるという形です。
戦っていた時期に身についたものも、しのいでいた時期に守ったものも、そのまま持って移ります。捨ててから次に行く、という順番ではありません。
一度上がると、落ちない段があります
- Transcender/超越
- 「今回の人生で到達は難しい」と置いてある段です。
- スライバー Thriver
- 自分のなかから湧き出るエネルギーで、いきいきと花開いている段。この中でも、日によって多少の上下はあります。
- サバイバー Survivor
- 戦うことをやめて、なんとか日々をしのぐ段。固定概念の時代を、生き延びた人。
- ファイター Fighter
- 固定概念の戦争の、真っ最中。歯を食いしばって、気力で前に進んでいる段。
図の中の黒い線は、ファイターとサバイバーを囲む道です。ここを、くるくる走っています。
行き来する場所と、落ちない場所があります
戦っている時期としのいでいる時期は、同じ人が何度でも行き来します。今週は戦い、来週はしのいでいた、ということが起こります。それも自然なことです。
スライバーだけは、少し違います。一度その感覚をつかんだ人は、下の二つへ戻りません。ただしスライバーの中でも、日によって多少の上下はあります。よく晴れている日もあれば、少し曇る日もある。それは段が落ちたのではなく、同じ段の中での揺れです。
そして、これは自分を採点するための物差しではありません。いまどこにいるかを、責めずに見る。その材料として使えるように作られています。
三つのうちどれが正しいということもありません。戦う時期が要る場面もあれば、しのぐことでしか守れないものもあります。地図の役目は、順位をつけることではなく、いまの位置と、その位置でできることを分かりやすくすることです。
ここまでが、三つの段階です。ただ、並べて読めても、行き来している最中に自分がどこにいるかは見えにくいものです。戦っているのか、しのいでいるのか。渦中にいるほど、その区別はつきません。
いまどこにいるかを、渦中で見分ける。これは段階の説明とは別の問いになります。
見分けがつくと、朝に起きられなかった日を、だめな一週間として数えなくなります。今週は戦っている時期だから残業を入れない、しのいでいる時期だから新しい約束を引き受けない。そう決めて、手帳の予定をその場で一つ減らせます。動けない理由を探していた時間が、その位置でできる一つを選ぶ時間に変わります。