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健康を、一人の専門家に預けきらない

病院・整骨院・ジム・カウンセリングを別々に使っている状態から、一つのチームとして組み直すための考え方です。

公開日:2026年1月14日 / からだのこと

相談者

専門家をそれぞれ別々に頼っていて、全体を見てくれる人がいません。

皆さんこんにちは、Dr.EKO博士です。
毎日をキラッキラに生きるThrive(スライブ)のためのトレーニング、スラトレ®を運営しています。

どれか一つでは足りない課題が増えています

病院、整骨院、ジム、カウンセリング。
それぞれの専門家を、それぞれ別個に利用していないでしょうか。
現代の健康課題は、単一の専門家では扱いきれない複雑さを持つようになりました。

腰痛は、筋力と姿勢とストレスと生活習慣が絡む複合の問題です。
不眠は、体と心と環境と思考の複合。
慢性の疲労は、栄養と運動と睡眠とメンタルの複合。
整形外科だけ、カウンセリングだけ、ジムだけでは対処しきれない場面が多くなります。

参考になるのが、欧米のトップクラスのプロチームです。
一人の選手に対して、PM&R医師、整形外科医、理学療法士、ストレングスコーチ、栄養士、スポーツ心理専門家、睡眠専門家がつきます。
これだけの専門家が一人の情報を共有し、統合的に見ていきます。
心の力を借りることの重要性は、この世界ではすでに常識になっています。

情報がつながらないと、調整役は本人に回ります

一方、日本の現場では別のことが起きています。
整形外科の診断結果が整骨院に伝わらない。
カウンセラーが体の症状を知らない。
ジムのトレーナーが既往症を把握していない。
医師同士でさえ、他院の処方を把握していないことがあります。

その結果、各専門家のあいだを行き来して情報を伝える役割が、本人に回ってきます。
医学的な知識を持たない立場で、伝えるべき内容の取捨選択をすることになるので、負担は小さくありません。

もう一つ、押さえておきたい前提があります。
現代の健康管理で最も大事なのは、心と体を分けて扱わないことです。
体を鍛える、体を治す、体を整える。
この三つに加えて、早く良くなりたい、復帰したい、向上したいという願いを支える心のケアが欠かせません。
心身を統合して見る考え方は、競技者に限らず、経営者にも医療職にも、日々働く人にも当てはまります。

主治医を一人決めて、そこへ集める

組み直しの手順は、五つに分けられます。

一つめ、全体を把握してくれるハブとなる医師を一人決めること。
かかりつけ医、統合医療に理解のある医師、予防医学の医師などが候補になります。
他の専門家の情報は、この主治医に集約します。

二つめ、新しい専門家にかかるとき、他で何をしているかを必ず伝えること。
通っている他の医療機関、服用中の薬(市販薬やサプリを含む)、受けている施術、運動の習慣、心のケア。
この五項目を毎回伝える習慣にします。

三つめ、情報共有の仕組みを自分で作ること。
日本には統一的な医療情報の共有システムがないので、健康管理ノートを紙かアプリで用意し、訪問のたびに持参します。
四つめ、専門家同士の連絡許可を自分から出すこと。
日本の医療では、本人の明示的な許可があれば連携できる場合が多くあります。
五つめ、三か月ごとにチーム全体を見直すこと。
成果が出ているか、抜けがないか、重複がないか、惰性で通い続けていないかを点検します。

自分のチームを、書き出してみる

節目のタイミングは、チームを再設計する好機になります。
次の問いに答えてみると、いまの構成が見えてきます。
今のチームに全体を見る人はいるか。
各専門家のあいだで情報が共有されているか。
惰性で通い続けている場所はないか。
足りていない専門領域はないか。
今年とくに強くしたいテーマに合う専門家はいるか。

健康は、一人の専門家にお任せするものではなく、自分を中心としたチームで組み上げるものです。
まずは、いま関わっている人を紙に書き出すところからになります。
この中で全体を俯瞰する人を一人持てているかどうかが、チーム全体の成果を左右します。

なお、症状があるときは、かかりつけ医または専門医への相談が先です。
この記事は考え方の整理であって、診断の代わりにはなりません。

紙に書き出した名前を見て、足す人と外す人がその場で決まります。
全体を見る役が空いていることに、自分で気づけます。
良さそうな場所を増やしていく形から、役割で組んで人を選ぶ形へ。
チームの中心にいるのは、いつも診てもらう側ではなく、組んでいる側です。

※本記事は情報提供を目的としており、医療行為・心理療法ではありません。個人の感想であり、効果を保証するものではありません。
Dr.EKO博士

この記事を書いた人

Dr.EKO博士