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過去でも未来でもなく、「今ここ」に集中するということ

頭のなかが過去と未来でいっぱいになっているとき、目の前の人や景色は輪郭がぼやけてしまいます。

公開日:2023年1月8日 / 気持ちと考え方

目の前のことが、本当に見えているか

私たちは、日々の「モノ・コト・ヒト」を、本当に見えているのでしょうか。仕事や家事に追われるなかで、目の前の景色や人を、ただ通り過ぎてしまっている。見ているつもりで、見ていない。日常には、そんな小さな盲点が潜んでいます。この問いを考えるきっかけになった、スラトレ®受講生さんの体験があります。

駅のエスカレーターでの気づき

スラトレ®受講生さんの記事に、こんな体験が綴られています。仕事の帰り道、駅のエスカレーターで、目の前の女性にイライラした。でも、よく見たら、その人は大きなお腹の妊婦さんだった。「あ、私、全然周りを見ていなかった…」とハッとしたそうです。「目の前にあるものさえ、ちゃんと見えていない」。そう気づいた瞬間でした。この方お一人の感じ方であり、変化を保証するものではありません。

特別な場所で起きた気づきではありません。仕事の帰り道という、いつもの時間のなかでの出来事でした。そして、イライラの相手が妊婦さんだったという事実そのものより、「見ていなかった」ことに自分で気づいた瞬間のほうに、この体験の中心があるように思います。

過去と未来に引っぱられると、「今」が小さくなります

頭のなかが「あのときああすればよかった」「この先どうなるんだろう」でいっぱいになっているとき、目の前の人や景色は、輪郭がぼやけてしまいます。「あのときああすれば」は過去へ、「この先どうなる」は未来へ、それぞれ私たちを連れていく思考です。連れていかれているあいだ、身体は目の前にあるのに、注意はここにありません。過去を悔やむ思考と、先を案じる思考が場所を取るほど、「今」の取り分は小さくなっていきます。

スラトレ®では、こうした思考の癖に気づくこと自体を、大切な一歩として位置づけています。まず「引っぱられていた」と気づく。エスカレーターの体験も、まさにその一歩でした。

「今」を味わうことは、特別なことではありません

「今」を丁寧に味わうことは、決して特別なことではありません。一呼吸置いて、目の前の人の表情や、足元の感触に意識を向けてみる。それだけで、世界の解像度は少しずつ上がっていきます。大きな決意も、特別な訓練も、ここでは要りません。

どんな未来を選ぶか。そのヒントは、過去でも未来でもなく、いつも「今ここ」に置かれています。

スラトレ®は、自分の才能を、自分で扱えるようになるためのメンタル思考トレーニングです。いまの才能タイプと思考のクセが六角形で出る、30の質問を置いています。

※本記事は情報提供を目的としており、医療行為・心理療法ではありません。個人の感想であり、効果を保証するものではありません。