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「彼が電話に出ない」を、別の人はどう読むか

同じ出来事から、人によって違う結論が出てきます。

公開日:2026年8月13日 / 気持ちと考え方

同じ一文から、別の結論が出ます

彼が電話に出ない。この一文だけを何人かに渡すと、返ってくる読み方が分かれます。

嫌われたのかもしれない、と読む人がいます。忙しいのだろう、と読む人がいます。運転中かもしれない、と読む人がいます。起きた出来事は同じで、渡した一文も同じです。

面白いのは、どの人も自分の読み方を推測だと思っていないことです。嫌われたと読んだ人にとって、それは考えた末の解釈ではなく、その場で分かったことになっています。

分かれているのは、出来事ではありません

分かれているのは、その人が持っている読み方のほうです。この読み方を、スラトレ®では固定概念と呼んでいます。

固定概念は、その場で作られるものではありません。30年から40年かけて、学校や家庭や職場で身についてきた、受け取り方の癖です。長く使ってきたぶん、本人には読み方ではなく事実に見えます。

癖そのものは、悪いものではありません。毎回ゼロから考えていたら、日常は回らないからです。速く決めるための省略として、役に立っています。困るのは、省略が効かない場面でも同じ省略が出るときだけです。

見つける方法は、並べることです

自分の癖は、自分の中だけを見ていても出てきません。事実に見えているものを、自分で疑うのは難しいからです。

出てくるのは、別の読み方と並べたときです。彼が電話に出ない、に対して自分が最初に思ったこと。それを、他の三つの読み方の横に置いてみる。並んだ瞬間に、自分のものが四つのうちの一つに変わります。

並べる相手は、実在の人でなくてかまいません。何を言っても認めてくれる人がいたらどう読むか、と想像して一行足すだけでも、並びは作れます。紙の上でなら、その人は何人でも呼べます。

一つになると、選び直せます

事実だったものが選択肢の一つに変わると、そこから先が変わります。今日、返信が来ないとき、最初に浮かんだ読み方の横に、もう一つ書き足せるようになります。

書き足せる人は、返信を待つ時間の過ごし方が違います。同じ待ち時間で、別の仕事が一つ進みます。

変わるのは、待ち時間だけではありません。実際に返信が来たときの一行目も変わります。責める言葉から入るか、用件から入るか。ここは、待っているあいだに何を握っていたかで決まります。

相手には、こちらが何を考えていたかは見えません。見えるのは、届いた一行だけです。その一行が変わると、返ってくるものも変わっていきます。

スラトレ®は、自分の才能を、自分で扱えるようになるためのメンタル思考トレーニングです。いまの才能タイプと思考のクセが六角形で出る、30の質問を置いています。

※本記事は情報提供を目的としており、医療行為・心理療法ではありません。個人の感想であり、効果を保証するものではありません。