合わない、向いていない、で職を変えてきたという話があります
「これまで仕事でうまくいかなかったから、自分にできるかどうか分からない」。そんな不安を抱えている方も、多いのではないでしょうか。スラトレ®でトレーナーを育てるときには、まず自分の学びのパターンを三つのタイプに分けるところから始めます。全員に同じマニュアルを一種類だけ渡しても、その人の能力が開くとはかぎらない、と分かったからです。
三つは「0→1(ゼロイチ)」「1→100(イチヒャク)」「100→1(ヒャクイチ)」と呼んでいます。上下の並びでも、優劣の並びでもありません。実際にはどれか一つだけということは少なく、どのタイプがより強いか、という見方になります。
0→1、ゼロから生み出す発明家の型
世の中にまだないものを生み出すのが得意な人です。アイディアマン、発明家と呼ばれる側になります。
特徴は四つ。独自のアイデアを作り出すのが得意。既成概念に縛られず、新しい切り口を見つける。誰かが喜ぶならと、努力を惜しまず開発する。一方で、運用や広報には関心が薄いことがあります。
独自性や唯一無二の世界観を生み出すのは得意でも、広めることや続けることには関心が向きにくい。創造に全エネルギーを注ぎ、次へ向かう型です。スラトレ®の開発にも、この型が要りました。
1→100、価値を広げる伝達者の型
0→1で生まれたものを、社会へ広く届ける力を持つ人です。伝道師やマーケターにあたります。
特徴は四つ。形になっているものを広めるのが得意。情熱と共感力が強い。社会性と実行力に優れている。物怖じしない。過去に自分が苦しかった経験を起爆剤にして、もう誰にも苦しんでほしくない、という思いで動く方が多く見られます。
注意点も一つあります。拡大する力が高いぶん、中身の良し悪しを見極める吟味には、若干の心配が残ることがあります。よくないものまで広めてしまう危うさがあり、審美眼を持つ仲間がいると安心です。その吟味は0→1の得意分野でもあるため、二つの型が組むと、苦手を補い合う関係が自然に生まれます。
100→1、既にあるものから自分の一つを作る再創造者の型
すでにある情報やマニュアル100個から、自分なりに組み直して、唯一無二の型を一つ作る人です。
特徴は四つ。ガイドラインをそのまま実行するのが苦手。普通が面白くないけれど、0→1型ではない。自分だけの方法を模索して再構築するのが得意で、マニュアル社会では扱いにくい、変わり者と見られがち。能力が低いと見なされやすいものの、実際は逆で、ぴったりくるものが見つかると誰にも真似できない働きをします。
多くの職業には業務ガイドラインがあり、そのまま実行すれば仕事がこなせるように設計されています。この型は、その渡されたマニュアルを突っぱねがちです。合わない、向いていないで転職を繰り返してきた。いつも自分が悪いという雰囲気になる。トラブルメーカーと誤解されてきた。自分なりのやり方を、ただ大事にしたいだけだった。そういう経緯を持つ方は、この型に近いかもしれません。
100のロールプレイを経て、ようやく自分に合う一つの型が出てくるため、見つける作業に時間がかかります。1→100型が10分で習得することに、何時間も、ときには何日もかかります。初動に時間がかかるぶん、その工程に付き合う辛抱強い上司や同僚のいるチームが要ります。一人では支えきれないことも往々にしてあります。
そのチームが機能したときには、皆が嫌がるような業務を買って出たり、誰も解決できなかった課題を一瞬で解いたり、雰囲気の悪くなった職場を秒で切り裂くユーモアを出したりします。安心と安全に満たされた環境に置かれてはじめて、高い創造力と柔軟性が見えてきます。
渡したマニュアルが突き返されたとき、変わらなければならないのは、上司や同僚、組織の側だと考えています。
スラトレ®は、自分の才能を、自分で扱えるようになるためのメンタル思考トレーニングです。いまの才能タイプと思考のクセが六角形で出る、30の質問を置いています。