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“答えを引き出す”コーチングとは:タイミングを尊重する関わり方

良いコーチングは「解決策を与える」のではなく、相手の中にある答えを「引き出す」関わり方です。

公開日:2024年11月24日 / トレーニングの風景

結論から言うと——スラトレ®の基本姿勢を、実践可能な形で

結論から言うと、良いコーチングは「解決策を与える」のではなく、相手の中にある答えを「引き出す」関わり方です。スラトレ®(メンタル思考トレーニング)における基本姿勢を、実践可能な形で整理しました。

基本姿勢は3つあります。

「今やりたい」と思える瞬間に寄り添う——1. タイミングを尊重する

人が成長するタイミングは、本人が決めます。コーチが無理に行動を促すのではなく、「今やりたい」と思える瞬間に寄り添う──この姿勢が起点です。

  • クライアントが動きたい時に動ける環境を整える
  • 急かさず、安心して考える時間を提供する
  • 相手の主体性を最優先する

「これをやりなさい」ではなく「どう進めたいですか?」——2. 問いかけで答えを「引き出す」

NGパターンと、OKパターンを並べます。

  • 「こうすべきです」ではなく、「最も大切だと思うことは何ですか?」
  • 「Aを選びましょう」ではなく、「自由に選べるとしたら、どうしたいですか?」
  • 「答えはこれです」ではなく、「どの答えがご自身にしっくりきますか?」

相手の中にある解決の芽を育てることが、コーチの仕事です。

自分が満たされた状態から届ける——3. 自己愛のお裾分けスタイル

自己愛のお裾分けスタイルとは、自分が満たされた状態から、相手への関わりを届けるスタイルのことです。押し付ける指導ではなく、相手への愛と尊重の共有。前提として、コーチ自身が満たされた状態にあることが必要です。

  • 自分を大切にすることが先決
  • 相手を自分と同じ価値ある存在として扱う
  • 余裕のある心から生まれる関わりを共有する

問いも伴走もあるかどうか——Q.「自立型」は「放任」と何が違うのか?

よく混同されますが、違いは明確です。

  • 自立型には適切な問いかけと伴走がある。放任には、問いも伴走もない
  • 自立型は回数・時間に制約があっても「一人じゃない」と感じられる。放任は、放り出された感覚になる
  • 自立型は主体性を育てる設計。放任は、無責任

「私は一人じゃない」という感覚を得てもらえれば、コーチの役割はほぼ果たせたと言えます。

受けた学びをバトンのように次へ渡す——Q. なぜ特別なセールストークは不要か?

コーチの役割は、受けた学びをバトンのように次へ渡すことです。

  • 難しい話法や心理テクニックは不要
  • 自分が満たされていることが何よりの土台
  • クライアントの「ご本人の気持ち」を最優先する

この姿勢さえ保てれば、技術の上乗せは後から積み上がります。

閉鎖的な組織にいても、心の自由を保てる——「リミットのない自由」という到達点

スラトレ®を学んだ大人の大きな違いは、リミットが無いことです。

  • 誰かに一方的に管理されない
  • 評価基準を押し付けられない
  • たとえ閉鎖的な組織に所属していても、心の自由を保てる

この「制限のない自由」こそが、スラトレ®が目指した姿勢です。

人との関わりは、技術よりあり方で決まります。

相手が黙り込んだ時間に耐えられず、こちらから答えを言ってしまう。帰り道に、また言い過ぎたと思う。その繰り返しからは、抜けられます。

抜けたあとは、相手が考えている時間を、そのまま待てます。相手が自分の口から言った言葉を、そのまま持って帰ってもらえます。次に会うとき、その言葉の続きから話が始まります。

次の回に来てもらえるかどうかを、話術で決めていたところが、相手が自分で見つけられたかどうかで決まります。

※スラトレ®(メンタル思考トレーニング)は自己成長を目的としたトレーニングであり、医療行為・心理療法ではありません。