国産有機JAS認定のカレンデュラは極めて希少です。私が愛飲しているのは、兵庫県淡路島で70年にわたってカレンデュラを育て続けてきた廣田農園のハーブティー。国産で顔が見える生産者から届く、食品として安心して楽しめる一杯です。
朝はコーヒー派です。
ただ、在宅ワークやデスクワークの合間には、ノンカフェインのお茶をずっと飲んでいます。カフェインを摂りすぎたくないけれど、温かい飲み物で一息つきたい。そんなときに手が伸びるのが、このカレンデュラティーです。
ただ、ハーブティー選びには少し気を遣っています。
国産を選ぶ私なりの理由
ハーブティーの多くは海外産です。各国それぞれに独自の栽培基準や認証制度があり、どれが自分の暮らしに合うかは人それぞれだと思います。
ただ、乾燥ハーブは洗って使うものではないため、私は生産者の顔が見える国産にこだわりたいタイプ。どこの畑で、誰が、どんな想いで育てたのか——そこまで見えるものを選びたい、という個人的な好みです。
その選択肢を探しているうちに、「国産」「有機JAS認定」という条件にたどり着きました。
淡路島で70年、全国2軒だけの有機カレンデュラ
私が愛飲しているのは、兵庫県淡路島で栽培されている有機カレンデュラ(金盞花・きんせんか)です。カレンデュラティーに関しては、長年これ一択です。
生産者の廣田さんは、12歳からカレンデュラを育て続けて70年。廣田農園自体は300年以上続く老舗農家です。栽培しているのは在来種「むらじ」。八重咲きの大輪が特徴で、花びらが豊富につきます。
無農薬で花びらが多くつく品種を維持するため、反発も受けながら栽培方法を工夫し続けてきたそうです。
2024年12月、有機JAS認定を取得(兵庫県のカレンデュラで第一号)。なお生産者の意向で次回の更新予定はないとのことなので、今後の表記は変更される可能性があります(本記事の情報は執筆時点のものです)。「認定があってもなくても、やることは同じ」——そんなスタンスも、「毎年、一年生のつもりで畑と向き合う」という廣田さんらしさの表れだと感じます。
82歳、軽トラを乗り回すおばあちゃん
廣田さんにお会いしたとき、その健やかさに驚きました。82歳とは思えない身のこなし。軽トラを乗り回し、細いあぜ道もすーいすい。まるでケンタウロスのように、軽トラと一体になって畑を駆け回る姿は、都会から来た人には真似できません。
ラーメンとビールが好きで、ちぢみも好き。好きなものを楽しみながら畑仕事を続けている——その姿に、私はただ敬意を覚えました。
この方が育てたものなら、と、愛用し続けています。
私の飲み方
説明書には「急須やティーポットに花びらをひとつまみ入れ、熱湯を注いで10〜15分ほど待つ」と書いてあります。
ただ、私はお鍋で煮出す派です。花びらをひとつまみ入れ、弱火で7〜8分ほどじっくり煮出します。
じわっと染み出る感じがあって、しっかりお花の味を感じられる濃厚なお茶ができます。黄金色に色づいたら飲み頃。
仕事の合間に、この煮出す時間を持つことそのものが、私にとっての小さな区切りになっています。
私の煮込み料理が美味しい秘密
なぜかみんな目を丸くして、私の手料理を食べたがるんです。
パートナーなんか、疲れて帰ってきたときにカレンデュラを隠し味に使った料理を食べると、目を見開いて「これ、なに入れたの?」と聞いてきます。
ここだけの話ですが、私はこのカレンデュラティーを料理のベースに使っています。
煮出したお茶をHARIOのポットに入れて冷蔵庫に常設。ホットでもアイスでも楽しめますし、お味噌汁、お鍋、うどんの出汁——なんにでも使います。
実はうどんの出汁に使い始めたのには理由があります。近所に毎日行列ができる老舗のうどん屋さんが、カレンデュラを出汁に使っていたんです。プロが使う食材なら試す価値があるかも、と真似してみたら、私はとても気に入りました。
和風にも洋風にも合う理由
不思議なのは、和風にも洋風にもぴったり合うこと。
考えてみれば、カレンデュラはキク科。日本では食用菊として昔から親しまれてきた味わいです。一方、ヨーロッパではスープやシチューの色付けに使われてきた歴史があります。
和洋どちらの食文化にも根付いているから、どんな料理にも馴染むのかもしれません。主張しすぎない穏やかな味わいが、素材の味を引き立ててくれます。
そのまま飲むのはもちろん、サラダに散らしたり、マリネに添えたり、使い方は自由です。
暮らしに溶け込む食品としての楽しみ方
お茶として飲んで、料理に使って、サラダにあしらって——。一袋で何通りもの楽しみ方ができる、食卓に寄り添ってくれる花です。
「ハーブティー」という枠を超えて、日々の食事に溶け込んでくれる。それが、私がこのカレンデュラを長く選び続けている理由です。<!-- 指示語OK -->