「棚卸し」という言葉で語られた10回
自分と向き合う、という言い方はよく耳にします。ただ、実際に何をすることなのかは、案外はっきりしません。受講生Bさんは、初級コースの10回を「自分自身の内面を徹底的に棚卸しをさせて頂けた10回でした」と振り返っています。Bさんお一人の感想であり、効果を保証するものではありません。
棚卸しは、本来は在庫をひとつずつ数えて確かめる作業を指す言葉です。その言葉が内面に使われているところに、この作業の性質がよく表れています。漠然と眺めるのではなく、ひとつずつ取り出して、確かめていく。この地道な語感が、10回の中身をよく言い当てています。
何を取り出していくのか
取り出す対象は、普段気にしていないもの、見て見ぬふりをしてきた感情、長年抱えてきたネガティブです。どれも、日々の暮らしのなかでは棚の奥にしまわれたままになりやすいものです。スラトレ®では、ノート術と対話を通じて、この棚卸しを丁寧に進めていきます。取り出すといっても、力ずくで暴くような作業ではありません。書く形と、確かめ合う対話を頼りに、ひとつずつ進めていくものです。
しまい込んだものを取り出すのですから、最初は戸惑いや驚きを伴うかもしれません。それでも、その先には「こんな自分だったのか」という気づきが待っています。深い作業を一人でやろうとすると、苦しさに挫折してしまうことがあります。寄り添ってもらえる環境と一緒に進めていくのは、そのためです。
気づきが「希望」に変わる順序
Bさんは棚卸しの過程を経て「これから人生を豊かに出来るという希望を得られた」と語っています。向き合う作業の感想が、重さではなく希望という言葉で締めくくられているところが、この振り返りの注目点です。
順序を追うと、こうなります。まず、自分の中にある感情やパターンを知る。すると「こんな自分だったのか」という気づきが生まれる。その先に「だからこれから変えていける」が続きます。中身が見えないままでは、変えようがありません。棚卸しで中身が見えたからこそ、変えていけるという見通しが立つ。希望は、この見通しから生まれています。裏を返せば、この希望は根拠のない明るさではありません。自分の中身を実際に見た、という手応えに根ざしています。
10回で終わりではなく、10回から始まります
初級コースの価値は、トレーニングの期間中だけでなく、その後の人生にあると考えています。10回のなかで掴んだ「自分の扱い方」は、コースが終わったあとも手元に残り続けます。
Bさんの「これから人生を豊かに出来る」という言葉も、コースの中の出来事ではなく、この先の長い時間に向いています。10回で終わりではなく、10回から始まる。トレーニングの終わりの日が、掴んだものの使い始めの日になる。そういう設計です。
スラトレ®は、自分の才能を、自分で扱えるようになるためのメンタル思考トレーニングです。いまの才能タイプと思考のクセが六角形で出る、30の質問を置いています。