「私はダメだ」という声が、消えずに残る理由
「私はダメな人間だ」「何をやっても失敗するんじゃないか」「他の人より劣っている」。こうした言葉が、心の奥で静かに鳴り続けていることがあります。
自己否定は、単なる悪い癖ではありません。脳が生き延びるために進化させてきた、複雑な心のメカニズムです。意志の弱さから出てくるものではない、ということになります。
だからこそ、気合や根性だけで簡単に消せるものではないのです。
自己否定が育つ、3つの土壌
自己否定の声は、次のような土壌から育つとされています。
ひとつめは、幼少期の経験です。厳しい評価を受けた環境や、無条件の愛情を感じにくかった環境では、十分ではないという感覚が身体に染み込んでいきます。
ふたつめは、比較の文化です。SNSや社会が示す完璧な基準を前に、常に他人と自分を見比べる習慣は、否定の声を絶え間なく再生産します。
みっつめは、進化の防衛本能です。失敗を避けるために備わった脳の警告システムが、完璧でなければ生き残れないという原始的な恐れとして、現代でも静かに作動し続けています。
5つのノートで、静かに向き合う
スラトレ®では、自己否定と静かに向き合うために5つのノートを用います。
内観ノートでは、自分の中の否定的な声と直接向き合います。その声はどこから来たのか、なぜそう感じるのか、その声は本当に事実なのかを問い直します。
深堀ノートでは、いつからこの思考が始まったのか、どんな状況で最も強く感じるのか、この思考パターンはどんな安全をもたらしてきたのかを、丁寧にたどります。
未来ノートでは、自己否定から少し離れた未来の自分を具体的に描きます。どんな気持ちで毎日を過ごし、どんな行動をとり、どんな関係性を築いているのか。
フィードバックノートには、今日できたこと、以前よりも軽くなったこと、自分を認められる理由を淡々と書きとめます。セルフトレーニングノートには、否定の声と距離を取るための具体的な行動と、自分を支える方法を書き出します。
価値の置きどころを、確かめる
スラトレ®では、価値は成果や他人の評価で決まるものではないと考えます。今この瞬間、すでに十分に存在している。5つのノートは、自分をいたわり、受け入れていくための道具です。
人生は、選ぶ解釈によって形づくられていきます。一歩ずつ、自分のペースで進めていけることがあります。
スラトレ®は、自分の才能を、自分で扱えるようになるためのメンタル思考トレーニングです。いまの才能タイプと思考のクセが六角形で出る、30の質問を置いています。書き出してみると、否定の声がどの土壌から来ているのかが、少しずつ見えてくることがあります。