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起業の数字が指しているのは、始める難しさではありません

起業の数字が指しているのは、始めることの難しさではなく、続く仕組みをつくることの難しさのほうです。

公開日:2022年3月1日 / 独立と副業

数字が指しているのは、続く仕組みのほうです

個人事業や小規模のビジネスの継続率について、一般に次のように言われています。5年以内に廃業する割合が約85パーセント。10年後も継続できる割合がわずか6パーセント。20年後の生存率は0.3パーセント未満。

ただし、これらの数値は起業・経営系の文献や講演で広く引用されている目安値で、出典・調査方法は一元化されていません。公的統計としては、中小企業庁『中小企業白書』や帝国データバンクの企業倒産・休廃業調査などで、業種・規模ごとの生存率を確認できます。

これらの数字が示しているのは、起業することそのものではなく、継続的に収益を生む仕組みをつくることの難しさです。よくある失敗分野として挙がるのは、占い・自己啓発系のなんちゃってコンサル、準備不足のオンライン講座、利益設計のないハンドメイド販売です。

心が動く言葉ほど、裏側に共通点があります

よく見かける言い回しが並びます。「初心者でも簡単に稼げる」「スキル不要で即収入」「未経験から月収100万円」「スマホ1台で誰でも月収50万円」「趣味を仕事にして自由な生活を」「副業で1日30分、月10万円」。

一見魅力的に映る言葉の裏には、多くの場合、三つの軽視が隠れています。市場調査と価格設計の軽視。スキル習得の軽視。トラブルや収益変動へのリスク管理の不足。自分にもできるかもしれない、と飛びついたあとに結果が伴わない。その経験を避けるには、現実を見据えた計画が欠かせません。

収入は、四つの型に分けて見られます

収入構造は、大きく四つに分けて考えると整理しやすくなります。会計・事業設計の分野でよく用いられるフレームです。

Aの定期低収入型は、毎月決まった低から中程度の収入が入る形で、単独だと成長が頭打ちになります。Bの不定期低収入型は、不安定かつ低収入で、四つのうちもっとも脆い形です。Cの定期高収入型は、少数だが高単価の定期収入で、実現の難度が高くなります。Dの不定期高収入型は、スポットで大きな収入が入る形で、安定性が低くなります。

理想形とされるのは、AとDの組み合わせです。ベースに定期収入を敷いたうえで、企画・商品・講座などの不定期高収入をどれだけ積み上げられるか。勝負どころは、そこに置かれます。

土台の確認、学習、評価。その下にある人間性

現実的なキャリア構築のフレームは、三つに整理されます。

一つ目は、参加条件と土台の確認です。既存の安定収入があること。事業継続に要る資金を確保していること。生活と家計の基盤が崩れない範囲で始めること。

二つ目は、実践的な学習サイクルです。段階的な技術の習得。実践を通じた経験の蓄積。具体的な成果の確認と振り返り。

三つ目は、確実な認定・評価のプロセスです。一定期間の実践を前提にすること。実績ベースの評価を受けること。継続的な成長を確認すること。

そして土台に置かれるのが、Humanity(人間性)の視点です。本質的な価値の追求。社会貢献への意識。倫理観とプロフェッショナリズム。長期的な信頼関係を築ける仲間と、多様な価値観に触れられる学びのコミュニティがあると、停滞期を越えやすくなります。

ここまでが、収入の型と土台の見取り図です。ただ、地図が手元にあっても、Dにあたる不定期高収入の中身は空欄のまま残ります。何を企画にして、何を商品にするのか。その材料は、自分の何から取り出せるのか。型を選ぶ問いとは別に、この問いが立ちます。

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※本記事は情報提供を目的としており、医療行為・心理療法ではありません。個人の感想であり、効果を保証するものではありません。