「AIに聞いたら、こう言ってた」という言葉が増えました
最近、こういう言い方を聞くことが増えました。「ChatGPTで調べたら」「AIに聞いたら、こう言ってた」。検索窓にキーワードを入れるかわりに、AIに質問して調べる。若い世代では、TikTokやInstagramの中で調べることもあります。ググる、という言葉が少しずつ古くなりつつあります。
Google検索への対策はしている、という状態と、いま実際に人がたどっている経路とのあいだに、差が出はじめています。
一覧に並ぶことと、答えの文章の中で引用されることは違います
これまでのGoogle検索は、三つの手順でした。キーワードを入れる。関連するサイトの一覧が出る。気になったものをクリックして読む。
AIに質問する場合は、こうなります。質問を入れる。「肩こりに効くストレッチは」といった聞き方です。すると、AIが答えを文章にまとめる。そしてその答えの中で、参考にしたサイトが紹介される。AIが代わりに調べて、まとめてくれる形です。
違いは、置かれる場所です。Google検索では、サイトが検索結果の一覧に表示され、クリックしてもらえれば読まれます。AI検索では、サイトがAIの回答文の中で引用されます。引用されなければ、存在していないのと同じ扱いになります。
本屋の棚に並ぶことと、新聞記事で紹介されることの違いに近いかもしれません。棚に並んでいても、手に取ってもらえなければ読まれません。記事で紹介されれば、そこから一気に知られていきます。
呼び名と、名前の挙がるサービスを並べておきます
これまでのGoogle検索で上位に出るための対策をSEO、エスイーオーと読みます。AI検索で引用されるための対策をGEO、ジーイーオーと読みます。GEOのほうは新しい言葉で、AI対策と言い換えられることもあります。
名前の挙がるサービスも並べておきます。2026年2月の時点では、ChatGPT、読みはチャットジーピーティーがOpenAI社のAIサービス。Perplexity、パープレキシティがAI検索に特化したサービス。Claude、クロードがAnthropic社のAIサービス。Gemini、ジェミニがGoogle社のAIサービス、という並びでした。この分野は動きが速く、顔ぶれも位置づけも変わります。最新のものは、各社の公式の案内で確かめるのが確実です。
備えることは、そう変わりません
AIが答えを作るときには、書いた人がきちんとした資格を持っているか、どれくらいの経験があるか、情報が正確か、という点が見られているとされています。信頼できそうな情報のほうが、先に引用されやすいということです。
そのため、SEOとGEOの両方に効く備えは、四つに集まります。資格や経歴をプロフィールに書いておく。「これは医療行為ではありません」といった注意書きを入れる。正確な情報を、分かりやすい言葉で書く。見出しをつけて、読みやすく整理する。
どれも特別なことではありません。誰が書いているのか、信頼できる情報か。それが読む人にもAIにも分かる形になっていればよい、ということになります。医師、看護師、理学療法士、作業療法士、薬剤師、管理栄養士。国家資格を持っている方は、資格を明示するだけで先に取り上げられやすい側に立ちます。書ける材料は、すでに手元にあることになります。書く場所を用意すれば、それがそのまま材料になります。
まとめると、四つです。ググるだけでなくAIに聞く人が増えている。AI検索では、引用されることが要点になる。国家資格は、明示するだけで働く。そしてGoogle対策とAI対策は、やることがよく似ています。
調べた人の画面に、自分の書いたものが答えとして出てくる日が来ます。資格を伏せて一般論を書いていたころには起きなかったことです。誰かに見つけてもらうのを待つ側から、自分の名前で差し出す側へ。書く場所を持つというのは、そういう立ち位置の変化です。