起業5年で85%が廃業する現実——夢で終わらせない「地に足のついたキャリア形成」の方法

起業で大切なのは「簡単に稼ぐ」発想ではなく、自分の収入構造を理解して、長く続く土台をつくることです。

公開日:2022年3月1日 / 独立の設計

結論から言えば、起業で大切なのは「簡単に稼ぐ」発想ではなく、自分の収入構造を理解して、長く続く土台をつくることです。SNSにあふれる「即月収100万円」「スキル不要」のキャッチコピーに惑わされないために、まずは現実の数字と、商売の基本モデルを押さえておきましょう。

5年で85%が消える——起業のリアル

個人事業主・小規模ビジネスの継続率は、一般に次のように言われています。

  • 5年以内に廃業する割合:約85%
  • 10年後も継続できる割合:わずか6%
  • 20年後の生存率:0.3%未満

これらの数値は起業・経営系の文献や講演で広く引用されている目安値で、出典・調査方法は一元化されていません。公的統計としては、中小企業庁『中小企業白書』や帝国データバンクの企業倒産・休廃業調査などで、業種・規模ごとの生存率を確認できます。

これらの数字が示しているのは、「起業すること」そのものではなく、継続的に収益を生む仕組みをつくることの難しさです。

よくある失敗分野として、占い・自己啓発系の「なんちゃってコンサル」、準備不足のオンライン講座、利益設計のないハンドメイド販売などが挙げられます。

心が動きやすいフレーズほど、要注意です——SNSでよく見る危険なキャッチコピー

  • 「初心者でも簡単に稼げる」
  • 「スキル不要で即収入」
  • 「未経験から月収100万円」
  • 「スマホ1台で誰でも月収50万円」
  • 「趣味を仕事にして自由な生活を」
  • 「副業で1日30分、月10万円」

一見魅力的に映りますが、多くの場合その裏には、市場調査・価格設計の軽視、必要なスキル習得の軽視、トラブルや収益変動へのリスク管理不足が隠れています。

「自分にもできるかも」と飛びついたあと、結果が伴わないという苦い経験を避けるには、現実を見据えた計画が欠かせません。

商売にはどんな「型」があるのか——収入構造の4タイプ

収入構造は、大きく4タイプに分けて考えると整理しやすくなります。

  • A. 定期低収入型:毎月決まった低〜中収入が入る。単独だと成長が頭打ちになる
  • B. 不定期低収入型:不安定かつ低収入。4つのうちもっとも脆い
  • C. 定期高収入型:少数だが高単価の定期収入。実現難度が高い
  • D. 不定期高収入型:スポットで大きな収入が入る。安定性が低い

理想形は「A(定期低収入)×D(不定期高収入)の組み合わせ」です。ベースに定期収入を敷いたうえで、企画・商品・講座などの「不定期高収入」をどれだけ積み上げられるかが勝負どころになります。

収入構造を4タイプで整理する考え方は、会計・事業設計の分野でよく用いられるフレームワークです。

甘い言葉に流されないために——「地に足のついた」キャリア形成の3本柱

現実的なキャリア構築のフレームを、3つに整理します。

(1)参加条件・土台の確認

  • 既存の安定収入があること
  • 事業継続に必要な資金を確保していること
  • 生活・家計の基盤が崩れない範囲でスタートすること

(2)実践的な学習サイクル

  • 段階的な技術の習得
  • 実践を通じた経験の蓄積
  • 具体的な成果の確認と振り返り

(3)確実な認定・評価プロセス

  • 一定期間の実践を前提にする
  • 実績ベースの評価を受ける
  • 継続的な成長を確認する

加えて、土台となるのが、スラトレ®が大切にする「Humanity(人間性)」の視点です。本質的な価値の追求。社会貢献への意識。倫理観とプロフェッショナリズム。長期的な信頼関係を築ける仲間と、多様な価値観に触れられる学びのコミュニティがあると、停滞期を越えやすくなります。

すぐに成果が出る方法ではありません——スラトレ®の位置づけ

スラトレ®(スライブトレーニング®:メンタル思考トレーニング)は、「簡単に稼げる」「即成功する」といった、すぐに成果が出ることを売りにするものではありません。

自己成長を目的としたトレーニングとして、現実を直視する視点と、長期の意思決定を支える思考の土台を磨くことを目指しています。

目標を持つことは素晴らしいことです。ただし、それを形にするには具体的な計画と着実な一歩が欠かせません。「目標をアイデアで終わらせない」ための、現実的な道筋から始めていきましょう。

夢を現実にする3ステップ

  • まず「起業の現実」を数字で確認する(5年で85%が廃業)
  • 自分の収入構造を「商売の4タイプ」で可視化する
  • 定期収入の土台を守りながら、不定期高収入を設計・試行する

「即月収100万円」という文字を見ても、指が止まらなくなります。自分の今月の入金がどこから来ているのか、口座の明細を開いて説明できるからです。ここからは、抜けられます。

抜けたあとは、定期の入金で家賃と生活費が先に埋まっている月が続きます。そのうえで、次の講座を出すかどうかを、今月の売上ではなく、中身が仕上がったかどうかで決められます。断ってよい仕事が出てきます。

※本記事は一般的な情報提供であり、特定の投資・起業行為を推奨するものではありません。スラトレ®はメンタル思考トレーニングであり、医療行為・心理療法ではありません。成果には個人差があります。